2023年4月1日 分譲マンション 住宅トップランナー制度に追加、施行
住宅トップランナー 制度の対象を2023年より分譲マンションに拡大
政府は、2022年6月公布の「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律」に伴い、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律施行令を改正し、分譲型住宅の住宅トップランナー制度の対象に分譲マンションを追加、拡大することになりました。
2023年4月1日に住宅トップランナーに分譲マンションを追加して施行
2022年11月11日に、「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律の一部の施行期日を定める政令及び施行に伴う関係政令」が公布されました。
新たに住宅トップランナー制度の対象とする分譲マンション事業者については、「年間1,000戸以上の住戸を供給する事業者」とすることになり、2023年4月1日に施行されることになりました。
住宅トップランナー制度は、住宅事業建築主の供給する住宅の省エネ性能向上を促す措置として、省エネ性能の向上のための基準、つまりトップランナー基準を定め、国土交通省がその基準に照らし、必要に応じて省エネ性能の向上を勧告することができる制度です。
現行法では、勧告の対象となる事業者は、
・分譲規格型住宅
建売戸建住宅:150戸以上供給、
・請負型規格住宅
注文戸建住宅:300戸以上供給
賃貸アパート:1,000戸以上供給
です。
分譲規格型住宅の住宅トップランナー制度の対象は今まで、建売戸建住宅だけでしたが、2023年4月1日より、1000戸以上を供給する分譲マンションの事業者を追加して法律を施行します。
分譲マンションのトップランナー基準について
分譲マンションのトップランナー基準は2026年度を目標年度として
■外皮性能基準は、強化外皮基準。
■一次エネルギー消費量基準は、省エネ基準に比べて20%削減。
目標水準はZEB水準です。
このように、一次エネルギー消費量基準はかなり強化され、仕様の工夫や建設費と兼ね合いの検討が必要になります。